【Windows】AD_FSMOロールの強制転送について

ActiveDirectory

はじめに

ADサーバの移行には欠かせないFSMOロールの転送について、今回は強制的に転送する方法を検証しました。ADが2台あってレプリケーションされている場合においても、停止時にFSMOロールを自動で片方のADに転送しません。

移行するときは着実に転送するように丁寧に手順を作って実施するので、強制転送するという場面には出会わないと思います。どちらかというと主系のADが潰れて復旧できないときの最終手段として、強制転送という選択になるのだと思います。

検証

過程はあまり重要ではないので、adsv03は既に停止させています。

確認のためにpingでadsv03に疎通を試みますが応答しません。

FSMOロールの所有者を確認すると、adsv03が持っていることが分かります。

本番環境ならどうにかこうにかしてadsv03を復旧させようとするかもしれませんが、今回は諦めた後というシナリオで考えます。

以下のコマンドでFSMOロールを強制的に転送します。途中、確認コマンドの結果に応じて次のコマンドの引数を決めるので、一気に流し込むような事はできません。

画面キャプチャ

以下は先ほどのコマンドを実行した時の画面キャプチャです。ADが本当に停止しているのか確認されます。

ロールを移動させる前に確認されます。

以下、ロール毎に聞かれます。

最後にFSMOロールを確認します。adsv02に転送されています。

ログ

蛇足ですが、ログです。

登録状態確認

DNSを確認しています。登録情報は削除されています。

ADの登録状況を確認します。Computers、DomainControllersから削除されていて、登録はされていないようです。

一部設定は残っていました。見落とし注意です。

念のために確認。名前解決は当然できません。

以上。

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