【Acronis】基本機能検証_06_LinuxのAgentを入れた際にハマったエラー

Acronis

はじめに

前回までの検証はESXi上の仮想マシンを対象にしていましたが、この方法とは別にエージェントをインストールすることで管理サーバの管理対象とすることもできます。

エージェント用のインストーラを使用する事で導入可能で、インストール方法は公式ドキュメントや技術ブログで紹介されています。Windows版のAgentのインストールは問題なくできたので、「本記事でもわざわざ書く必要もないなー」と思いましたので、紹介していません。
ただ、Linux版はエラーが発生してバックアップがうまく取得できず、そのエラーの切り分けにそこそこの時間を要したので、記録として残したいと思います。

問題のエラー画面・メッセージ

以下はインストール時のエラーです。

SnapAPIとは何だろう?と思ったものの、アクロニスの管理画面ではデバイスに追加されていました。
試しに[保護を有効にする]を選択してみました。
保護を有効にはできるものの、実際にバックアップを実行するとエラーが発生しました。

以下のようなエラーが発生します。(画像は一部)

・エラーメッセージ

長いですが、原因はSnapAPIにあるということです。

解決策

色々と調べましたが、smapapi2に原因があるようです。

まず、snapapi26をビルドします。エラーが起きた端末で、以下のコマンドを実行したところ、すでにビルドされているという出力となっていました。

すでにビルドされているのになぜ…?ということでけっこう彷徨いましたが、以下のコマンドの結果にヒントがあることが分かりました。

このエラーの原因はsecure bootが有効になっていることらしいことが分かりました。
vSphere上の仮想マシンでsecure bootを無効にするには、仮想マシンの設定で[仮想マシンオプション]>[起動オプション]>[セキュアブート]のチェックをはずして起動すれば良いそうです。

再起動後、確認をします。先ほどエラーになったコマンドも、エラーが発生しなくなりました。

その後もう一度バックアップを実行したところ、問題なくバックアップできました。ESXi上のマシンであればエージェントレスでできるとは思いますが、物理サーバの場合はそうもいかないですよね。

なかなかエラーの原因のヒントに辿り着けなかったので、今後生かせればと思っています。

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